2015年 02月 03日
待ち合わせ vol.3
「あの~、すみません… この地図の場所って……」
駅前で、声をかけられた
「あ、えーとですね……この道をまっすぐ行って、一つ目の交差点を右に曲がって、次の信号のとこを左に曲がって2つめの建物かな?」
「一つ目を左?」
「いえいえ、右です」
地図をくるくる回しながら、一生懸命説明した
「あぁ~、なるほど。ありがとうございます、助かりました」
「いえいえ、お役にたてて良かっ……」と顔を上げると
ユ、ユチョンさん?
なんか、めちゃくちゃ顔怖いですけど……
ドカドカと近づいてきたかと思ったら、腕をぐっと掴まれユチョンの後ろ引っ張られた
「こいつ、オレの女なんで………」
………………………………………………………………
「ちょ、ちょっと待ってくださいよぉ!!」
スタスタスタスタ……
「待ってってばぁ ハァハァ… 歩くの早すぎ…ハァハァハァ… ねぇ、ユチョンさん……」
「んだよ!」
足を止めて振り向いてくれた
「や…と…追い…ついた… ハァハァハァハァ…… はや…すぎます…ハァハ… 」
「お前が遅いんだよ!」とめちゃくちゃ怒ってるんだけどね
その顔を見てたら
「ププププ……」
「あ!また笑いやがった! もうマジ怒った!」
「ゴメン、ゴメンナサイ!だって道聞かれてただけなのにナンパって勘違いするなんて……」
「そう見えたんだからしょうがねえだろ! ったくいつまでもいつまでも……グチグチ」
また歩き出そうとするユチョン
「待って待って!
それに…… あのセリフ……オレノオンナって…… あの…その…どういう……イミ……かな…」
「あのセリフ? あぁ……」
「そういう意味だよ!お前が好きなの!他のオトコと話したりしてんのがイヤなんだよ!」
「………………マ……ジ?」
「マジ」
どんどんユチョンの顔を近づいてくる
ちょっとちょっと待って……
後ろに下がったけど背中には壁
どん!
「オレは言ったかんな もう逃がさないから 」
「覚悟しとけよ」
画像お借りしました
by MY-MY012
| 2015-02-03 17:00
| 妄想中!