ひとりごと

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ゆちょんの全てが好き!

the found treasure 18

パタン
ドアが閉まる音とともに座り込んだ


言ってしまった…… 
「会いたかった」
その言葉に返された「ありがとう…」と優しい微笑み
胸がなんともいえない温かさに包まれるような気がする
「幸せになるのに資格なんているわけないでしょ!」レイコさんが言ってくれた言葉、信じていいのだろうか
こんな私でも… ほんとにいいの?



さ、テーブル片づけよう…


立ち上がろうとしたらズキッと痛みが走った
何本もの線のような傷が残る手首
片方の手で隠すと今度は胸がズキズキ痛んだ





「ふっふ~ ふ~ん♪♪ふん♪」
「よ!ユチョン、ご機嫌だね」
「まぁね~フフン♪ 
 ね!オレ、いい曲出来た!全部書き直してみたんだ
 完璧!聞いて!」
今仕上げてみた曲をヒョンに聞かせる
「お!いいねぇ~ これなら即OK出るだろ。確認してみるわ
なに、家帰ったらいいことあった?ノアちゃん?」
「グフフフ…… まぁね~♪」
「気持ち悪いやつ… ま、ちょっと待ってろ!」
スタジオから出て行くヒョンを見ながら、ノアのことを思い出した


笑った顔、可愛かったなぁ~
真っ赤になった顔も…
「会いたかった…」って
オレに!オレに会いたかったって……
フフフフ

椅子をぐるぐる回しながら、1人ニヤニヤしているユチョンは完全怪しく、スタジオのスタッフ全員呆れてしまった


「よし!OK!」
「ヤッター!!」
「じゃ、今日はこれで一度解散!明日から本格的に行こう お疲れさん!」
「ウィシャ~!」

「ユチョン、どうよ お疲れさんで一杯…」
「わりぃ~ オレ、待たれてるから  じゃ!!」
「待たれてるって… おい! ユ、ユチョナ……」
「城瀬さ~ん、俺たちが付き合いますぉ~」
ヒョンは若いスタッフに囲まれ、帰り支度でワサワサしているスタジオからオレは飛び出した




RRRR~ RRRR~  ピッ
「レイコさん?オレ!」
「あら、ユチョンご機嫌ね」
「ありがとう…」
「なにが?」
「レイコさんがノアのこと……」
「なんのことかしら?夕飯作りたいけどお金が無いって言うから貸しただけよ  利子付けて返してね~笑」
「あ… うん。でも、ほんと…」「ユチョン!」
「うん?」
「あなたももう幸せになりなさい…」
「レイコさん…」
「もう、あなたも幸せになっていいの」
「そんな… だったらレイコさんだって…」
「あら、私は幸せよ!毎日素敵なオトコ達に囲まれて、愛されてこんな幸せないわ」
「……」
「あの子とユチョンは似てると思うの きっと分かりあえる
だから2人で幸せになって……」
「レイコさん…」
「だから、もうセフレもおしまい!そこはちょっと残念だけどね、フフ 
 さ、私これからデート♡ じゃあね!」
あっという間は電話を切られた
レイコさん…

ある出来事でレイコさんとはじめて会って…
2人揃って奈落の底に落とされた
あれからずっと2人で痛みを舐めあってきた…いや、オレがレイコさんに甘えてきただけかもしれない


いつまでも過去を引きずってても仕方ない
もう前に進み出せって
そういうことだよね レイコさん


ゴメンね… そして、ありがとう


さぁ、ノアが待っている…
帰ろう… 





いや…
いや…



オマエミタイナオンナ…… 
アンタナンカ……
あの人達の目が… 声が…  黒い影が押し寄せてくる




いやぁぁぁぁぁ



部屋に入るとソファーの上でノアが小さく、小さくなって寝ていた
袖の裾を傷を隠すように握っている
また眉間にしわをよせ、涙を流していた


おねがい…… たすけて……

寝ているノアの口からこぼれた言葉
そっと眉間に指をあてしわを伸ばし、髪を優しく撫でる



ノア… お前は何を抱えているの?
何を苦しんでるの?



なにかが私に触れる
あたたかい……
押しつぶそうとしていた影が薄らいでいく




ノアの顔が安らいできた
傷のある手首をそっと握りしめる
オレは何をしてやれるだろう
ノア… お前を守りたい…










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by MY-MY012 | 2015-02-12 21:09 | the found

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